ペール缶にゴミ袋を被せて利用できますか?

サイクリーパーは仕様上そのような運用は出来かねます。

サイクロン集塵機は大きくわけて正圧式と負圧式の2種類があります。
このうち、ゴミ袋を使えるのは正圧式のみになります。

正圧式サイクロン集塵機の例

負圧式サイクロン集塵機の例

正圧式と負圧式の違いは?

正圧式と負圧式の違いは、エンジン(吸引装置)の位置の違いです。
サイクロン装置にゴミを「送り込んで分離する」のか「吸い込んで分離する」のかの違いとなります。

エンジンがサイクロンの手前についていると、ゴミが貯まる集塵部は空気が送り込まれる形になるので正圧になります。なのでゴミ袋が縮むことはありません。

一方で、サイクロンよりも奥にエンジンが付いていると、ゴミが貯まる集塵部は空気が吸われる形になるので負圧になります。こうなるとゴミ袋を設置しても吸われて詰まってしまったり、変形してしまってサイクロンで正常にゴミが分離されません。

価格差

サイクロンの分離性能としては、正圧式も負圧式も変わりません。
ゴミを捨てる際の手軽さでは、正圧式の方がワンタッチでできるので便利です。

一方、価格帯としては正圧式の方が高くなります。これは構造上エンジンの中を吸い込んだゴミを通っていくことになるので、それに対応するエンジンが高価になってしまうためです。

それぞれの適した用途

一般的に、価格と構造から
・正圧式は大規模な工業用途
・負圧式は個人や小規模な事業用途
で使われることが多いです。

これは
・正圧式は価格帯が高いこと
・正圧式は大型になりがちな一方、負圧式は小型で取り回しが良いこと
・負圧式は掃除機や集塵機と接続するだけで使えるので手軽なこと
が理由として挙げられます。